Apple Watchを使い始めると、iPhoneを取り出さずに地図やナビが使えたら便利だなと思う場面がありますよね。でも、普段使い慣れているGoogleマップは、Apple Watchで本当に使えるのでしょうか。
結論から言うと、Apple WatchでGoogleマップは使えます。ただし、純正のマップアプリとは使い勝手が大きく異なります。この記事では、Apple WatchでのGoogleマップの具体的な使い方や、Apple純正マップとの違いを比較しながら、自分に合った地図アプリの選び方を解説します。
Apple WatchでGoogleマップは使えるのか
はい、使えます。2020年8月にGoogleがApple Watch向けのサポートを再開してから、現在も提供が続いています。
ただし、Apple WatchでGoogleマップを利用するには、いくつか条件があります。App Storeの互換性情報によると、watchOS 9.0以上が必要です。また、iPhoneとApple WatchがBluetoothで接続されていることも必須の条件です。
ネット上には「GoogleマップはApple Watchで使えない」という情報もまだ残っていますが、これは2017年にサービスが終了した当時の情報です。現在は復活しており、公式のGoogleマップヘルプでもApple Watchでの使用方法が案内されています。
GoogleマップのApple Watchでの使い方
ここからは、実際にApple WatchでGoogleマップを使う手順を説明します。設定自体は難しくありませんが、いくつかポイントがあるので順に見ていきましょう。
初期設定とアプリのインストール
まず、iPhoneにGoogleマップアプリがインストールされていることを確認してください。Apple WatchでGoogleマップを使うには、iPhone側のアプリが必須です。
次に、Apple WatchにGoogleマップアプリがインストールされているか確認します。Watchアプリを開き、「App Store」からGoogleマップを検索してインストールするか、iPhoneのWatchアプリで「インストール済み」のリストにGoogleマップが含まれているか確認しましょう。
インストールが完了したら、iPhoneのGoogleマップアプリを開き、位置情報サービスの許可を確認します。「設定」アプリから「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「Googleマップ」が「使用中」または「常に」に設定されている必要があります。
ナビを開始する方法
Apple WatchでGoogleマップのナビを利用するには、基本的にiPhoneでルート検索とナビ開始を行う必要があります。
iPhoneでGoogleマップを開き、目的地を設定して「ルート」を表示させます。その後、「ナビ開始」をタップすると、Apple Watchに自動的にナビ情報が表示されるようになります。
Apple Watch側では、自宅や職場などあらかじめ登録しておいた場所へのルートを確認することも可能です。Googleマップヘルプによると、Apple Watchアプリ内で「自宅」「職場」などのショートカットをタップすることで、iPhoneを操作しなくてもルートを表示できます。
ただし、Apple Watchから自由に目的地を検索してナビを開始する機能はありません。あらかじめiPhoneで目的地を設定しておくか、登録済みの場所を使う必要がある点は覚えておきましょう。
ナビ中の表示内容
Apple WatchでGoogleマップのナビを利用すると、どんな情報が表示されるのでしょうか。
表示されるのは、主に以下のようなテキストベースの情報です。
- 次の曲がり角までの距離
- 曲がる方向(矢印アイコン)
- 到着予定時刻
- 目的地までの残り距離
ここで重要なのは、Apple Watch版Googleマップでは地図そのものは表示されないという点です。iPhoneで見るような地図画面は表示されず、あくまでターンバイターンのテキスト案内と矢印だけが表示されます。
ナビ中はアプリが常駐し、文字盤に戻っても画面右上のアイコンからすぐにナビ画面に戻れるようになっています。これは使い勝手の良いポイントです。
Apple純正マップとの違いを比較
Apple Watchで地図アプリを使うなら、純正のマップアプリとGoogleマップのどちらを選べば良いのでしょうか。ここでは両者の違いを比較していきます。
地図表示の有無
最大の違いは、Apple Watch上で地図が表示されるかどうかです。
Apple純正のマップアプリは、Apple Watch上に地図が表示されます。現在地が地図上に表示され、周辺の道路や建物の配置も視覚的に確認できます。縮小・拡大も可能で、直感的に位置関係を把握しやすいのが特徴です。
一方、Googleマップでは地図は表示されません。テキストと矢印によるナビ案内のみです。そのため、初めて訪れる場所や周辺の地理的な状況を把握しながら移動したい場合には、Googleマップはやや不便に感じるかもしれません。
単体動作の可否
Apple Watch単体で使えるかどうかも大きな違いです。
Apple純正マップは、GPS+セルラーモデルのApple Watchであれば、iPhoneが近くになくても単体で地図やナビを利用できます。ランニングやサイクリングなど、iPhoneを持たずに外出するときにも役立ちます。
Googleマップは、Apple Watch単体では動作しません。常にiPhoneとBluetoothまたはWi-Fiで接続されている必要があります。iPhoneが近くにないと、Apple WatchでGoogleマップのナビ情報を表示することはできません。
ナビ通知の精度
ナビゲーション中の通知のされ方にも違いがあります。
Apple純正マップは、Apple Watchのタプティックエンジン(振動機能)を使って、右左折を直感的に伝えてくれます。右折と左折で異なる振動パターンを使い分けているため、画面を見なくても曲がる方向がわかります。
Googleマップの場合は、このような振動による高度な通知機能はありません。画面表示と簡単な通知に頼ることになります。専門メディアのレビューでは、Googleマップの通知が純正マップに比べてタイミングが遅れることがあるという指摘もあります。
目的地設定のしやすさ
Apple Watch上での目的地設定のしやすさも異なります。
Apple純正マップは、Apple Watch上でSiriを使った音声入力による目的地検索が可能です。「Siri、最寄りのコンビニまでのルートを教えて」といった操作が、iPhoneなしでも行えます。
Googleマップの場合は、Apple Watch上で新たに目的地を検索する機能は制限されています。あらかじめiPhoneで設定したルートを確認するか、登録済みの場所を使うのが基本です。自由に目的地を変えたい場合は、iPhoneを取り出す必要があります。
Apple WatchでGoogleマップを使うメリット
機能制限があるとはいえ、Apple WatchでGoogleマップを使うメリットも確かにあります。
Googleマップの豊富なデータが使える
最大のメリットは、Googleマップの持つ豊富なデータを活用できる点です。店舗情報や口コミ、営業時間、混雑状況、写真などはGoogleマップが圧倒的に充実しています。Apple純正マップでは情報が不足している場合でも、Googleマップなら詳細な情報が得られることが多いです。
また、公共交通機関のルート検索や乗り換え案内も、Googleマップの得意とする分野です。バスや電車の遅延情報にも対応しており、移動手段が複数ある場合にはGoogleマップの方が役立つシーンも多いでしょう。
普段使い慣れたインターフェース
普段からiPhoneでGoogleマップを使っている人にとっては、同じアプリをApple Watchでも使えるという安心感があります。ルート検索の癖や表示の見方に慣れているため、スムーズに利用を始められます。
また、iPhoneで設定したルートや場所の履歴がそのままApple Watchでも共有されるため、事前に調べたルートを外出先で簡単に確認できるのは便利です。
Apple WatchでGoogleマップを使うデメリットと注意点
一方で、Apple WatchでGoogleマップを使う際の注意点も把握しておきましょう。
地図が表示されない不便さ
前述の通り、Googleマップでは地図が表示されません。テキストベースの案内だけなので、周辺の道路状況や建物の位置を視覚的に把握したい場合には不向きです。
特に、目的地が初めての場所だったり、複雑な交差点や細い道があったりする場合には、地図がないことで迷いやすくなる可能性があります。
iPhoneが常に必要
GoogleマップをApple Watchで使うには、常にiPhoneが近くにあることが前提です。iPhoneを持たずに外出するシーンではGoogleマップは使えません。
例えば、ランニング中や買い物中にスマートフォンを持ち歩きたくない場合でも、Googleマップを利用するためにはiPhoneが必要です。その点、純正マップの単体動作対応は大きなアドバンテージと言えます。
バッテリー消費への影響
GPSやBluetooth通信を常時行う地図アプリは、どうしてもバッテリーを消費します。特にGoogleマップはiPhoneと常時通信しながら動作するため、バッテリー消費が気になる場合は使用時間に注意したほうが良いでしょう。
2017年の終了情報に注意
繰り返しになりますが、ネット上には「Apple WatchでGoogleマップは使えない」という古い情報がまだ残っています。これは2017年にサービスが終了した当時の情報で、現在の状況とは全く異なります。
情報を探すときは、記事の公開日や更新日を確認し、2020年以降の新しい情報かどうかをチェックするようにしましょう。
どちらのアプリを選ぶべきか
ここまでApple WatchでのGoogleマップと純正マップの違いを見てきました。どちらのアプリを選ぶかは、あなたの利用シーンによって変わります。
Googleマップが向いている人
- 普段からiPhoneでGoogleマップをメインで使っている
- Googleマップの店舗情報や口コミ、交通情報を重視する
- Apple Watchでの地図表示は必須ではない
- おおまかなルートを事前に把握しており、テキスト案内だけで十分
- 常にiPhoneを持ち歩いている
こうした条件に当てはまる人は、Apple WatchでもGoogleマップを選ぶと良いでしょう。特に、車や公共交通機関での移動が多く、詳細な地図よりルート情報と到着時刻が重要だという場合には、Googleマップのデータの豊富さが役立ちます。
純正マップが向いている人
- Apple Watch単体で(iPhoneなしで)地図やナビを使いたい
- Apple Watch上で地図を見ながら移動したい
- 直感的な振動ナビを使いたい
- 音声入力で目的地を検索したい
- ウォーキングやランニングなど、iPhoneを持たないシーンが多い
こうした人は、Apple純正のマップアプリを選ぶほうが満足度は高いでしょう。特に、iPhoneを持たずにApple Watch(セルラーモデル)だけで外出する機会が多い場合には、純正マップ以外に選択肢はありません。
Apple WatchでGoogleマップを使う際のよくある疑問
ここでは、Apple WatchとGoogleマップに関するよくある質問にまとめて回答します。
地図は表示されないのですか?
はい、表示されません。Apple Watch版Googleマップでは、テキストと矢印によるナビ案内のみが表示されます。地図画面が表示されることはないので、注意してください。
Apple Watch単体で使えますか?
いいえ、使えません。GoogleマップはiPhoneと常に接続されている状態でなければ動作しません。Apple Watch単体でGoogleマップを開くことはできません。
音声検索はできますか?
Apple Watch上のGoogleマップで音声検索を行う機能は提供されていません。目的地を設定するには、iPhoneで事前にルートを検索するか、Apple Watchアプリ内の登録済みショートカット(自宅や職場など)を使います。
ナビ中の通知は正確ですか?
Apple純正マップと比べると、通知のタイミングがやや遅れることがあるというレビューもあります。大まかなルート確認には問題ありませんが、細かいターンバイターンナビを完全に頼りにするのは避けたほうが無難です。特に慣れない場所では、適宜iPhoneで地図を確認することをおすすめします。
バッテリー消費は気になりますか?
地図アプリは全般的にバッテリーを消費しますが、GoogleマップはiPhoneとの通信が常時行われるため、その点は考慮しておいたほうが良いでしょう。長時間の移動ではApple Watchの充電状況にも注意が必要です。
まとめ:自分の使い方に合った地図アプリを選ぼう
Apple WatchでGoogleマップは使えます。ただし、純正マップとは大きく異なる特性を持っています。
Googleマップの強みは、豊富な店舗情報や交通情報など、データの充実度です。Apple Watch上では地図表示や単体動作の制限がありますが、普段Googleマップをメインで使っている人にとっては、同じアプリでルート情報をApple Watchでも確認できるのは大きなメリットです。
一方、Apple純正マップはApple Watchとの連携に優れ、地図表示、単体動作、振動ナビなど、ウェアラブルデバイスとしての使いやすさが際立っています。
どちらか一方が「正解」というわけではなく、あなたの利用シーンや重視するポイントによって選ぶべきアプリは変わります。この記事で紹介した違いを判断材料にして、自分にとって使いやすい方を選んでみてください。価格はどちらも無料なので、両方試してみて使い勝手を比較するのも良い方法です。
もし現在Googleマップを使っていて、「地図がなくて不便かも」と感じたら、一度Apple純正マップも試してみることをおすすめします。逆に「情報が足りない」と純正マップに物足りなさを感じたら、GoogleマップをApple Watchにインストールしてみてください。自分に合ったアプリが見つかれば、Apple Watchでの移動がもっと快適になるはずです。

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