新しいApple WatchやiPhoneに買い替えたとき、データをどうやって引き継げばいいのか、手順がよくわからなくて不安ですよね。
特に健康データやアクティビティの記録、Suicaの残高などは消えたら困るものです。
この記事では、Apple Watchのデータ引き継ぎについて、ペアリング解除の方法から新しいデバイスでの復元手順、トラブルが起きたときの対処法まで、ステップごとにわかりやすく解説します。
これを読めば、データを残したままスムーズに機種変更できるようになりますよ。
Apple Watchのデータ引き継ぎは「ペアリング解除」と「再ペアリング」が基本
Apple Watchのデータを新しいiPhoneや新しいApple Watchに引き継ぐには、基本的に「ペアリング解除」と「再ペアリング」という2つの作業が必要です。
ペアリングとは、Apple WatchとiPhoneをBluetoothで接続して連携させることを指します。このペアリングをいったん解除してから、新しいデバイス同士で改めてペアリングし直すことで、データを引き継ぎます。
ポイントは、バックアップは自動で行われるということです。ペアリングを解除するとき、Apple Watchのデータは自動的にペアリングしていたiPhoneに保存されます。そのため、特別に手動でバックアップを取る必要はありません。
ただし、Suicaやクレジットカードなどの決済情報はバックアップされないので、事前に削除しておく必要があります。この点は特に重要なので、あとで詳しく説明しますね。
機種変更前に必ずやっておくべきこと
データ引き継ぎをスムーズに進めるには、事前準備がとても大切です。ここをしっかりやっておかないと、ペアリングがうまくいかなかったり、データが失われたりするリスクがあります。
iPhoneとApple WatchのOSを最新にする
まず、iPhoneとApple Watchの両方を最新のOSにアップデートしてください。
たとえば、watchOS 11を搭載したモデルのApple Watchを初期設定して利用するには、iOS 18以降を搭載したiPhone XS以降のiPhoneか、iPhone SE(第2世代)以降のiPhoneが必要です。
古いOSのままだとペアリングできない場合があるので、事前に設定アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」をチェックしておきましょう。
バッテリー残量を50%以上にする
ペアリング解除や再ペアリングの作業中にバッテリーが切れてしまうと、データが正しく引き継げない可能性があります。
Appleの公式サポートでも、Apple Watchのバッテリー残量が50%以上あることを確認するよう案内されています。できれば満充電に近い状態で作業を始めるのが安心です。
Apple Accountのパスワードを確認する
アクティベーションロックを解除するために、Apple Accountのパスワードが必要になります。パスワードを忘れている場合は、事前にリセットしておきましょう。
アクティベーションロックとは、Apple Watchを紛失したり盗まれたりしたときに、他人が勝手に使えないようにするセキュリティ機能です。ペアリング解除時にこのロックを解除するために、Apple Accountのパスワード入力が求められます。
Suicaやクレジットカードは事前に削除する
ここが最も注意すべきポイントです。SuicaやApple Payに登録しているクレジットカードは、バックアップの対象外です。
ペアリング解除する前に、Apple Watch側でこれらの決済情報を削除しておかないと、残高が失われたり、カード情報を再登録しなければならなくなったりします。
Suicaの残高がたくさん入っている場合は特に要注意です。ペアリング解除前に必ずApple WatchのWalletアプリからSuicaを削除するか、残高を別の方法で移行しておくようにしましょう。
セルラーモデルの場合はeSIMを削除する
GPS+Cellularモデル(セルラーモデル)を使っている場合、eSIM情報もペアリング解除前に削除する必要があります。
eSIMを削除せずにペアリング解除すると、新しいデバイスでのモバイル通信設定に問題が生じる可能性があります。各通信キャリアの手順に従って、事前にeSIMの削除を済ませておきましょう。
古いiPhoneとApple Watchのペアリングを解除する手順
事前準備が整ったら、いよいよペアリング解除の作業に入ります。ここでは、古いApple WatchとiPhoneのペアリングを解除する手順を説明します。
この作業は、iPhoneの「Watch」アプリから行います。
ペアリング解除の具体的な操作手順
- iPhoneで「Watch」アプリを開きます
- 画面下部の「すべてのWatch」をタップします
- 解除したいApple Watchの右側にある「i」ボタン(情報マーク)をタップします
- 「Apple Watchのペアリングを解除」をタップします
- 表示される確認画面で「ペアリングを解除」をもう一度タップします
- Apple Accountのパスワードを入力してアクティベーションロックを解除します
この操作をすると、自動的にApple Watchの最新データがiPhoneにバックアップされます。
ペアリング解除が完了すると、Apple Watchは初期化されて工場出荷時の状態に戻ります。画面に「iPhoneと近づけてください」と表示されれば、解除完了です。
ペアリング解除にかかる時間
データ量によって異なりますが、ペアリング解除にはおおむね10分から30分程度かかることがあります。特に長期間使っていてデータが多い場合は、もう少し時間がかかるかもしれません。
途中で作業を中断しないように、時間に余裕のあるときに進めることをおすすめします。
新しいiPhoneにデータを復元してからApple Watchを再ペアリングする
ここからは、新しいiPhoneでApple Watchを再び使えるようにする手順です。
新しいiPhoneのセットアップを完了させる
まずは新しいiPhone自体のセットアップを完了させましょう。iCloudバックアップから復元する場合は、その手順を先に進めておきます。
Appleの公式サポートでは、新しいiPhoneをバックアップから復元するよう案内されています。これにより、以前のiPhoneのデータや設定が新しいiPhoneに引き継がれます。
Apple WatchとiPhoneを近づけてペアリング開始
新しいiPhoneのセットアップが完了したら、Apple Watchの電源を入れます。Apple WatchとiPhoneを近づけると、iPhoneの画面に「クイックスタート」というペアリング開始画面が表示されます。
このクイックスタート機能を使えば、特別な操作をしなくてもペアリングが始まります。iPhoneの画面に表示される手順に従って操作を進めてください。
もしクイックスタートが表示されない場合は、iPhoneのWatchアプリを開いて「新しいWatchをペアリング」をタップすると手動で始められます。
バックアップから復元するか新しい設定にするか選択する
ペアリングの途中で、「バックアップから復元」するか「新しいApple Watchとして設定」するか選択する画面が表示されます。
ここでは必ず「バックアップから復元」を選びましょう。先ほどペアリング解除時に自動保存されたデータが、新しいApple Watchに復元されます。
「新しいApple Watchとして設定」を選んでしまうと、まっさらな状態からスタートすることになり、これまでのデータは引き継がれません。データを引き継ぎたい場合は、必ずバックアップからの復元を選択してください。
残りの設定を進める
バックアップからの復元が完了したら、あとは画面の指示に従って設定を進めていきます。
- Apple Accountへのサインイン
- パスコードの設定
- Apple Payの再設定(カード情報は再度登録が必要です)
- セルラーモデルの場合はモバイル通信の設定
- 画面の明るさや文字サイズなどのカスタマイズ
これらの設定がすべて終われば、新しいiPhoneとApple Watchのペアリングが完了です。アクティビティやヘルスケアのデータも、きちんと引き継がれているはずです。
ペアリングできないときの対処法
せっかく買い替えたのに「ペアリングできない」というトラブルは、実はよくあることです。ここでは、Appleの公式サポート情報をもとに対処法をまとめました。
iPhoneとApple Watchの両方を再起動する
まず試してほしいのが、両方のデバイスの再起動です。意外とこれだけで解決することも多いです。
iPhoneは電源ボタンと音量ボタンのどちらかを長押しして「電源オフ」スライドでシャットダウンし、もう一度電源を入れてください。Apple Watchはサイドボタンを長押しして「電源オフ」スライドを操作します。
ペアリング済みのデバイスがないか確認する
実は、以前使っていたApple Watchのペアリングが完全に解除されていないと、新しいApple Watchがペアリングできないことがあります。
iPhoneのWatchアプリで「すべてのWatch」を開き、他にペアリング済みのApple Watchが表示されていないか確認してください。もしあれば、その古いデバイスのペアリングを解除してから、もう一度新しいApple Watchのペアリングを試みてください。
古いApple Watchが手元にない場合の対処法
古いApple Watchが手元にない、あるいは既に手放してしまったという場合でも、ペアリング解除は可能です。
Appleの公式サポートでは、iPhoneの「設定」アプリから「Bluetooth」を開き、Apple Watchの横にある「i」マークをタップして「このデバイスを忘れる」を選択する方法が案内されています。これで古いApple Watchとの接続情報を削除できます。
ネットワーク設定をリセットする
BluetoothやWi-Fiの接続状態が不安定な場合も、ペアリングがうまくいかない原因になります。iPhoneの「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を試してみてください。
この操作を行うと、Wi-Fiのパスワードなどのネットワーク情報がリセットされるので注意してください。
それでも解決しない場合はAppleサポートへ
上記の方法を試してもペアリングできない場合は、デバイスに何らかの問題がある可能性もあります。Appleサポートに問い合わせるか、Apple Storeや正規サービスプロバイダで診断を受けることをおすすめします。
よくある質問
Q. バックアップは手動で取る必要がありますか?
いいえ、特別に手動でバックアップを取る必要はありません。ペアリング解除の操作をするだけで、自動的に最新のデータがiPhoneに保存されます。これはAppleの公式情報でも確認されています。
Q. 古いApple Watchのペアリングを解除しないと新しいものは使えませんか?
iPhoneは複数のApple Watchとペアリングできますが、古いApple Watchのペアリングが解除されていないと新しいApple Watchのペアリングが正常に進まない場合があります。スムーズに引き継ぎをするためにも、古いデバイスのペアリングは必ず解除しておきましょう。
Q. ペアリング解除したらデータは完全に消えますか?
Apple Watch本体のデータは初期化されて消えますが、ペアリング解除時にiPhoneにバックアップが保存されるので、新しいApple Watchで復元できます。ただし、Suicaなどの決済情報はバックアップ対象外なので、事前に削除が必要です。
Q. Suicaの残高はどうやって移行すればいいですか?
ペアリング解除前にApple WatchのWalletアプリからSuicaを削除するか、残高を別の方法で移行してください。ペアリング解除後に新しいApple WatchでSuicaを再設定すると、残高が引き継がれない場合があります。
まとめ:事前準備をしっかりして、データを確実に引き継ごう
Apple Watchのデータ引き継ぎは、正しい手順を踏めば難しくありません。
改めてポイントを整理しておきましょう。
- ペアリング解除の前に、iPhoneとApple WatchのOSを最新にアップデートする
- バッテリー残量が50%以上あることを確認する
- Suicaやクレジットカードは事前に削除する
- セルラーモデルはeSIMを削除する
- Watchアプリからペアリング解除を行い、自動バックアップを実行する
- 新しいiPhoneでセットアップ後、バックアップから復元して再ペアリングする
- ペアリングできない場合は再起動やネットワークリセットを試す
特にSuicaの残高やクレジットカード情報はバックアップされないという点を忘れないでください。このひと手間を惜しむと、残高を失うリスクがあります。
新しいApple WatchやiPhoneでの生活を、データも一緒にスムーズにスタートさせましょう。もしどうしてもわからないことがあれば、Appleサポートに相談するのもひとつの方法です。
機種変更はワクワクするイベントです。正しい手順でデータを引き継いで、新しいデバイスを存分に楽しんでくださいね。

コメント