「プロトレックスマート」という名前を聞いて、今でも購入できるのか気になっている人は多いでしょう。実際に調べてみると、ネット上の情報は錯綜していて、「もう買えないの?」「なぜ終わったの?」と混乱してしまうかもしれません。
結論から言うと、プロトレックスマート(WSDシリーズ)はすでに生産終了しています。公式ルートでの新品購入は事実上不可能な状態です。
でも、なぜカシオはあのアウトドア×スマートウォッチを終わらせてしまったのでしょうか。そして今、プロトレックスマートが欲しかった人は何を選べばいいのでしょうか。
この記事では、プロトレックスマートの生産終了の背景と、今買えるおすすめの代替案について、公式情報や信頼できる情報をもとに整理していきます。
プロトレックスマートはなぜ生産終了したのか
そもそもプロトレックスマートは、カシオのアウトドアウォッチブランド「PRO TREX(プロトレック)」に、スマートウォッチの機能を搭載したシリーズです。2016年頃に初代モデルが登場し、WSD-F10、WSD-F20、WSD-F30といったモデルが発売されました。
しかし、これらのモデルは現在、カシオ公式サイトの製品ラインナップからは姿を消しています。家電量販店のオンラインショップでも「販売終了」「生産完了」の表示が確認できる状態です。
では、なぜ生産終了となったのでしょうか。公式から明文化された理由は発表されていませんが、市場の動向や製品の特性から、いくつかの要因が考えられます。
ひとつは、搭載されていたOSの変化です。プロトレックスマートは「Wear OS」(旧Android Wear)を採用していましたが、このプラットフォーム自体がアウトドア用途に最適化されていたとは言いにくい面がありました。タッチパネル操作は雨や手袋を使用するシーンでは使いづらく、バッテリーの持ちも従来のPRO TREXと比べると短かったのです。
また、カシオがスマートウォッチ市場において、Wear OSプラットフォームから戦略をシフトしたという見方もあります。複数の業界メディアでは、カシオがスマートウォッチよりも、ソーラー充電やタフソーラーなど、従来のアウトドア時計の強みを活かした製品に再び注力する方向へ転換したと報じられています。
ただし、これらはあくまで市場で考察されている理由であり、公式な見解ではありません。公式発表がない以上、「OSの問題だった」「バッテリーが理由だった」と断定することはできません。
今プロトレックスマートを買うのはあり?中古リスクを解説
「それでもプロトレックスマートが欲しい」という人もいるでしょう。中古市場ならまだ手に入る可能性はあります。
ただ、中古で購入する場合は、いくつかのリスクを理解しておく必要があります。
まず、バッテリーの劣化です。発売から数年が経過しているため、バッテリーの持ちが新品時よりも大幅に落ちている可能性があります。スマートウォッチはバッテリーが命なので、これは大きなポイントです。
次に、OSやアプリのサポート問題です。プロトレックスマートが搭載していたWear OSは、最新バージョンへのアップデートが提供されていない可能性が高く、使用できるアプリが限られていたり、スマートフォンとの連携に不具合が出たりするリスクがあります。
さらに、カシオ公式の修理受付期間も終了しているか、終了間近であることが考えられます。故障した際に修理ができない、あるいは高額になる可能性も視野に入れておきましょう。
中古品の状態は個体差が非常に大きいため、もし購入を検討するなら、保証の有無や商品の状態をしっかり確認することが必須です。
生産終了後のおすすめ代替モデル
プロトレックスマートが生産終了した今、アウトドアウォッチを探している人におすすめできるのは、以下のような選択肢です。
1. PRO TREX PRW-61シリーズ
カシオが現在も主力として展開している、スマート機能を持たない「純粋な」PRO TREXシリーズです。
このモデルの最大の魅力は、タフソーラーとマルチバンド6による圧倒的な自立性です。電池交換の必要がほぼなく、時刻も電波で自動修正されるため、アウトドアの最前線で信頼性を発揮します。
高度計、気圧計、方位計、温度計といったアウトドアに欠かせないセンサーももちろん搭載。スマートウォッチのようなアプリ連携はできませんが、そのぶんバッテリー切れの心配が極めて少なく、過酷な環境でも頼りになります。
向いている人
登山やキャンプ、釣りなど、本格的なアウトドアシーンで使う人。機能をシンプルに、そして確実に使いたい人。
向いていない人
スマートフォンと連携して通知を確認したり、アプリを活用したりしたい人。スマートウォッチの利便性を重視する人には物足りないでしょう。
注意点
Bluetoothによるスマートフォン連携機能は搭載されていますが、時刻補正が主な用途で、着信通知などの高度な連携はできません。
2. Garmin Instinct 2
プロトレックスマートと同様のタフネスデザインを持ちながら、GPSや心拍計、スマート通知、ボディバッテリー測定など、現代的なスマート&フィットネス機能をバランスよく搭載したモデルです。
軍用規格に準じた堅牢性を持ちながら、ソーラーチャージ対応モデルならバッテリー駆動時間も非常に長く、アウトドアとスマート機能の両方を妥協したくない人にとっては強力な選択肢です。
向いている人
アウトドア性能とスマート機能の両方を求める人。ランニングやトレイルランニングなど、運動データの計測も重視する人。
向いていない人
カシオPRO TREXのデザインやブランドにこだわりがある人。価格帯が高めなので、予算を抑えたい人には向かないかもしれません。
注意点
機能が豊富なぶん、初期設定や使いこなしに少し時間がかかる場合があります。また、モデルによって価格が大きく異なるため、自分の必要な機能を見極めることが大切です。
3. スマートウォッチ一般(Apple Watch Ultraなど)
アウトドアでの使用よりも、日常生活やビジネスシーンでのスマート機能を優先したいのであれば、Apple Watch Ultraのようなハイエンドスマートウォッチも選択肢に入ります。
アウトドア向けの耐久性も備えつつ、圧倒的なアプリエコシステムとスマートフォンとの連携力を誇ります。
向いている人
アウトドアだけでなく、日常のあらゆるシーンでスマートウォッチを活用したい人。
向いていない人
バッテリー持ちを最優先する人。Androidユーザー(Apple WatchはiPhoneとの連携が前提のため)。
プロトレックスマート生産終了に関するよくある疑問
Q. プロトレックスマートのアプリはまだ使えますか?
公式情報では確認できていませんが、発売から時間が経過しているため、アプリのサポートが終了していたり、一部機能が制限されている可能性があります。使用前に、公式サポート情報やアプリストアの対応状況を確認することをおすすめします。
Q. カシオから新しいスマートPRO TREXは出ますか?
現時点で、カシオから新型スマートPRO TREXが発売されるという公式発表はありません。市場の噂や予想情報も確認できていないため、現行モデルを検討するのが現実的です。
Q. プロトレックスマートのバッテリーは交換できますか?
カシオの修理サポート期間内であれば、有償でのバッテリー交換が可能な場合もあります。ただし、すでにサポート期間が終了しているモデルもあるため、カシオサポートに直接問い合わせることをおすすめします。中古品を購入する場合は、この点も考慮しておきましょう。
まとめ:プロトレックスマートは終わったけど、選択肢は広がっている
プロトレックスマートは、カシオがアウトドアとスマートの融合に挑んだ意欲作でした。しかし、現在はその役目を終え、生産は終了しています。新品での購入は難しく、中古品を狙う場合もサポートやバッテリーのリスクを理解したうえで検討する必要があります。
とはいえ、アウトドアウォッチの選択肢はむしろ広がっています。PRO TREXの伝統的なタフネスをそのままに進化した現行モデルか、Garminに代表される多機能スマートアウトドアウォッチか。あるいは、Apple Watch Ultraのような新たなジャンルの製品か。
「何を大切にしたいのか」を軸に、自分に合った一台を選んでみてください。どれも一長一短がありますが、そのぶん、自分のスタイルにぴったりの相棒が見つかるはずです。
まずはカシオ公式サイトで現行PRO TREXのラインアップをチェックしたり、実際に店頭で各モデルを手に取ってみると、より具体的なイメージが湧いてくるでしょう。

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