確定申告のシーズンになると、多くの人が「どうやって申告書を作ればいいんだろう」と不安になりますよね。
そんなときに頼りになるのが、国税庁が提供している確定申告書等作成コーナーです。
このサービスは、完全無料で使える公式の確定申告作成ツール。e-Taxを使って自宅から電子申告できるので、税務署に行く手間も省けます。
とはいえ、初めて使う人にとっては「何を準備すればいいの?」「スマホでもできるの?」と、わからないことだらけかもしれません。
そこでこの記事では、確定申告書等作成コーナーの具体的な使い方から注意点、さらによくある疑問まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
この記事を最後まで読めば、確定申告書等作成コーナーを使って、スムーズに申告書を作成・提出できるようになりますよ。
そもそも「確定申告書等作成コーナー」とはどんなサービス?
確定申告書等作成コーナーは、国税庁が公式に提供する無料のWebサービスです。
パソコンやスマートフォンからブラウザでアクセスして、画面上で確定申告書を作成できます。作成した申告書は、そのままe-Taxを通じて電子申告することも可能ですし、印刷して紙で提出することもできます。
このサービスの最大の特徴は、国税庁公式であること。税制改正にも即座に対応していますし、信頼性という点では他のどのツールよりも安心です。
利用料金はもちろん完全無料。確定申告書等作成コーナーがあれば、有料の会計ソフトを買わなくても申告書の作成・提出ができるんです。
パソコン版とスマホ版の違い
確定申告書等作成コーナーは、パソコン用とスマートフォン用の両方に対応しています。
パソコン版のほうが画面が大きく、入力項目も見やすいのが特徴。複雑な申告内容でも、パソコンでじっくり入力したい人におすすめです。
一方スマホ版は、外出先でも手軽に操作できるのが魅力。ただし、画面が小さい分、入力に時間がかかったり、細かい数字の確認がしづらかったりするので、複雑な申告には不向きかもしれません。
基本的にはパソコン版をメインで使うのが無難。スマホ版は「簡単な内容をサッと確認したい」といった場面で活用するとよいでしょう。
確定申告書等作成コーナーを使う前に準備すべきこと
使い始める前に、いくつか準備しておくべきことがあります。事前に揃えておかないと、操作中に「あれ?これがない!」となってしまうので、しっかりチェックしてくださいね。
必要なデバイスと動作環境
まずはパソコンまたはスマートフォンとインターネット環境が必要です。
国税庁の公式サイトでは動作環境が細かく指定されています。対応OSやブラウザのバージョンは、毎年更新されるので、利用前に必ず公式サイトで最新の動作環境を確認してください。
古いOSやブラウザだと、正しく表示されなかったり、エラーが発生したりする可能性があります。
ログインに必要なもの
確定申告書等作成コーナーを利用するには、以下のどちらかの認証方法が必要です。
- マイナンバーカード方式:マイナンバーカードと、カードを読み取るためのICカードリーダライタ(パソコンの場合)。スマホの場合は、マイナンバーカードが読み取れる機種ならそのまま使えます。
- ID・パスワード方式:事前にe-Taxで取得した利用者識別番号とパスワード。
初めて使う人は、ID・パスワード方式を選ぶのが比較的簡単です。e-Taxのサイトで事前登録を行い、IDとパスワードを取得しておきましょう。
マイナンバーカード方式は、カードリーダの準備や電子証明書の有効期限確認など、ややハードルが高いかもしれません。
準備しておく書類や情報
確定申告書を作成するには、以下のような書類や情報が必要です。事前に用意しておくと、入力がスムーズに進みますよ。
- 源泉徴収票(給与所得がある場合)
- 経費の領収書やレシート(事業所得や不動産所得がある場合)
- 医療費の領収書(医療費控除を受けたい場合)
- ふるさと納税の寄附金証明書(寄附金控除を受けたい場合)
- 生命保険料の控除証明書
- 住宅ローン控除に必要な書類
- 株式や投資信託の取引報告書(譲渡所得がある場合)
特に、源泉徴収票や各種控除の証明書類は、入力時に金額や番号をそのまま転記することになるので、必ず手元に用意しておいてください。
確定申告書等作成コーナーの具体的な使い方(ステップ解説)
ここからは、確定申告書等作成コーナーの実際の操作手順を、大まかな流れで解説していきます。
ステップ1:国税庁公式サイトにアクセスする
まずは国税庁の公式サイトを開きましょう。
トップページにある「確定申告書等作成コーナー」のリンクをクリックします。毎年1月頃になると、その年分の申告用ページに切り替わるので、申告期間中は迷わずアクセスできるはずです。
ステップ2:自分に合った申告書の種類を選ぶ
作成コーナーにログインすると、まず「作成する申告書の種類」を選ぶ画面が出てきます。
主な選択肢は以下のとおりです。
- 所得税(確定申告)
- 消費税
- 贈与税
多くの人は「所得税(確定申告)」を選ぶことになるでしょう。
さらに、申告する年分を正しく選択することも大切です。「令和○年分」と表示されるので、間違えないようにしてください。
ステップ3:各種入力フォームに必要事項を記入する
ここがメインの作業になります。
画面上のフォームに従って、所得の種類や金額、各種控除の内容を入力していきます。
入力項目は以下のようなカテゴリに分かれています。
- 収入金額:給与所得や事業所得、雑所得など、その年に得た収入を入力
- 所得金額:収入から必要経費を差し引いた金額
- 所得控除:医療費控除や生命保険料控除、社会保険料控除など
- 税額控除:住宅ローン控除や配当控除など
ここで重要なのは、各入力項目がどの書類のどの番号に対応しているかを把握することです。
たとえば、源泉徴収票の「支払金額」は作成コーナーの「給与所得の収入金額」に、「源泉徴収税額」は「源泉徴収税額」の欄に入力するといった具合です。
もし「この数字はどこに入力すればいいの?」と迷ったら、各入力欄の横にあるヘルプボタンをクリックすると、説明が表示されます。国税庁の公式ヘルプなので、しっかり読めば迷うことは少ないはずです。
ステップ4:入力内容を確認して申告書を完成させる
すべての入力が終わったら、「入力内容の確認」画面に進みます。
ここでは、入力した内容をもとに計算された納税額や還付額が表示されます。金額に間違いがないか、しっかり確認してください。
もし間違いを見つけたら、前の画面に戻って修正できます。
修正がなければ、申告書のプレビューも確認できます。この時点で、実際に税務署に提出する書類と同じものが画面上に表示されるので、最終チェックとして活用しましょう。
ステップ5:e-Taxで電子申告するか、印刷して提出する
申告書が完成したら、いよいよ提出です。
確定申告書等作成コーナーでは、以下の2つの提出方法が選べます。
① e-Taxで電子申告する
作成した申告書をそのままe-Tax経由で電子送信する方法。送信後は、税務署から受信確認メールが届くので、確実に提出できたことを確認できます。
電子申告のメリットは、税務署に行く手間が省けることと、還付金が通常より早く振り込まれることです。国税庁も電子申告を強く推奨しています。
② 印刷して税務署に郵送または持参する
作成した申告書を印刷して、紙の書類として提出する方法です。確定申告書等作成コーナーで作成した書類は、そのまま印刷して使えます。
ただし、現在は電子申告が原則となっており、紙提出の場合は税務署の混雑状況によっては処理に時間がかかることもあります。
できる限りe-Taxでの電子申告を選ぶのがおすすめです。
確定申告書等作成コーナーを使うときの注意点
便利な確定申告書等作成コーナーですが、使ううえでいくつか注意すべきポイントがあります。
注意点①:毎年UIが変わる可能性がある
確定申告書等作成コーナーは、毎年1月頃にその年分の申告用にリニューアルされます。
つまり、昨年使ったときの画面と、今年の画面がまったく同じとは限らないということ。UIレイアウトや入力項目の順番が変わることがあるので、「昨年と同じ場所に入力しよう」と思っても、うまくいかないかもしれません。
毎年公式サイトの最新情報を確認しながら進めるようにしてください。
注意点②:ブラウザの設定を確認する
e-Taxで電子申告する際には、ブラウザのポップアップブロックが解除されている必要があります。
ポップアップブロックが有効になっていると、送信画面が表示されなかったり、エラーが発生したりすることがあります。事前に設定を確認しておきましょう。
注意点③:タイムアウトに注意
確定申告書等作成コーナーは、一定時間操作がないとセッションが切れてログアウトされることがあります。
長時間かけて入力していたのに、うっかりログアウトしてしまってデータが消えた……なんてことにならないように、こまめに「保存」をクリックしながら進めるのがコツです。
途中で保存しておけば、次回ログイン時に続きから始められますよ。
注意点④:入力内容は自己責任
これは非常に大切なことですが、確定申告書等作成コーナーはあくまで入力を支援するツールです。
入力内容の正誤について、国税庁がチェックしてくれるわけではありません。最終的な責任は自分にあるということを忘れずに。
特に、控除の適用条件や所得の区分など、迷った場合は税務署や税理士に確認するのが確実です。
注意点⑤:送信後の訂正は可能だが手間がかかる
e-Taxで送信したあとに間違いに気づいた場合、訂正申告や修正申告を行う必要があります。
もちろん可能ですが、最初から正しく入力するのに比べると手間がかかります。送信前の確認画面は本当にしっかりチェックしてください。
よくある疑問に答えます(Q&A)
Q. マイナンバーカードがなくても使えますか?
はい、使えます。
ID・パスワード方式を選べば、マイナンバーカードがなくてもログインできます。
ただし、ID・パスワード方式を利用するには事前にe-Taxで利用者登録を行う必要があります。登録自体はそれほど難しくないので、マイナンバーカードを持っていない人はこちらを選びましょう。
Q. スマホだけで申告を完了できますか?
理論上は可能ですが、おすすめはしません。
スマホ版もありますが、画面が小さくて入力しづらいことに加え、複数の書類を見比べながら入力するには不便です。
どうしてもスマホしか使えないという場合は別ですが、パソコンを使える環境であればパソコン版を強くおすすめします。
Q. 経費の入力はどうやるんですか?
事業所得や不動産所得がある場合、確定申告書等作成コーナー内に経費の入力フォームがあります。
交通費や通信費、消耗品費など、経費の種類ごとに金額を入力していく形です。
ただし、クラウド会計ソフトのようなレシート自動読み取り機能はありません。すべて手入力になるので、領収書をきちんと整理してから臨みましょう。
Q. 過去の申告データは引き継げますか?
基本的には引き継げません。
確定申告書等作成コーナーは、その年分の申告ごとに新規作成する仕様です。前年のデータをそのまま引き継いで編集……ということはできません。
とはいえ、毎年似たような内容で申告する人も多いですよね。その場合は、前年の申告書を手元に置いて、同じように数字を入れ直すのが現実的な対応です。
Q. 入力したデータは保存できますか?
はい、途中保存できます。
ログイン中に「保存」ボタンをクリックすれば、入力途中のデータが保存されます。
次回ログイン時に「保存したデータを読み込む」を選べば、続きから作業できます。
Q. 提出後に間違いに気づいたらどうすればいい?
e-Taxで送信済みの場合は修正申告を行うことになります。
修正申告は確定申告書等作成コーナーからも可能ですが、訂正箇所を特定して改めて送信する必要があります。
できるだけ送信前にしっかり確認するのがベストです。
他の確定申告ソフトとの比較(Freee・マネーフォワードとの違い)
ここで、確定申告書等作成コーナーと、よく比較される有料のクラウド会計ソフトとの違いを整理しておきましょう。
Freee との比較
Freeeは、銀行口座やクレジットカードと連携して、取引を自動で取得してくれるクラウド会計ソフトです。
確定申告書等作成コーナーと比べたときのFreeeのメリットは以下のとおりです。
- 経費入力の手間が大幅に減る(レシート撮影機能あり)
- 使いやすいUIで、初心者でも迷いにくい
- チャットサポートが充実している(有料プラン)
一方、デメリットは有料プランがあること。無料プランもありますが、機能が制限される場合があります。
確定申告書等作成コーナーは完全無料なので、コストを気にせず使えるのは大きな魅力です。
マネーフォワード クラウド確定申告 との比較
マネーフォワード クラウド確定申告も、Freeeと同様の自動連携機能を持つクラウド会計ソフトです。
特に金融機関との連携に強みがあり、MUFGなどの口座情報をスムーズに取り込めます。
こちらも有料サービスなので、コストはかかりますが、その分手間を大幅に削減できます。
どちらを選ぶべき?
確定申告書等作成コーナーが向いている人
- とにかく無料で申告を完了させたい
- 申告内容が比較的シンプル(給与+副業程度)
- 国税庁の公式サービスを信頼したい
有料クラウドソフトが向いている人
- 経費の数が多く、入力の手間を減らしたい
- チャットサポートなどの手厚いサポートを受けたい
- できるだけ自動化して時短したい
自分のスタイルに合わせて選ぶのがベスト。まずは確定申告書等作成コーナーでやってみて、どうしても大変だったら有料ソフトを検討するというのも一つの手です。
確定申告書等作成コーナーで失敗しないためのポイント
最後に、確定申告書等作成コーナーを使ううえで、特に失敗しやすいポイントをまとめておきます。
ポイント①:事前準備を徹底する
準備不足が最大の失敗原因です。
必要な書類が揃っていない状態で始めると、途中で止まってしまって時間の無駄になります。
源泉徴収票や各種控除証明書を事前にすべて集めてから作業を始めましょう。
ポイント②:入力ミスを防ぐために「確認」を習慣化する
ひとつの項目を入力したら、すぐに数字を再確認する癖をつけましょう。
特に、金額の桁数を間違えるミスがよくあります。「10万円」と入力すべきところを「100万円」にしてしまう……なんてことにならないように。
ポイント③:締切日は公式発表を必ずチェックする
確定申告の締切日は、毎年変わる可能性があります。
一般的には3月15日ですが、土日や祝日と重なる場合は前後することも。
「たしか3月15日だったはず」と決めつけず、必ず国税庁の公式発表で最終締切日を確認してください。
ポイント④:電子証明書の有効期限を確認する
マイナンバーカード方式を利用する場合、カードに搭載されている電子証明書には有効期限があります。
期限が切れていると、ログインできなかったり、e-Taxで送信できなかったりします。
余裕を持って有効期限を確認し、必要な場合は更新手続きをしておきましょう。
まとめ:確定申告書等作成コーナーを活用してスムーズに申告しよう
確定申告書等作成コーナーは、国税庁が提供する無料の公式Webサービスです。
使いこなせば、確定申告の作成から提出までを自宅で完結できて、とても便利です。
この記事で解説したポイントを押さえれば、初めて使う人でもそれほど迷わずに操作できるはずです。
- 事前に必要書類と認証情報をしっかり準備する
- 入力は落ち着いて丁寧に、こまめに保存する
- 送信前の確認は念入りに、ミスを防ぐ
- 迷ったら公式ヘルプや税務署に相談する
何より、確定申告書等作成コーナーは完全無料。まずは一度、公式サイトにアクセスして、どんなサービスか覗いてみるところから始めてみてください。
きっと「思っていたより簡単にできた」と感じられるはずです。
さあ、あなたも確定申告書等作成コーナーを使って、スマートに確定申告を乗り切りましょう!

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