ランニングを始めたい。でも、正直スマホを持って走るのは面倒だし、どれだけ走ったかちゃんと記録したい。そんなふうに思ってガーミンのGPSウォッチを検索したあなたは、きっと「Forerunner 165」にたどり着いたんじゃないでしょうか。
有機ELのキレイな画面で、機能も充実。でもいざ手にしてみると、「ボタンがいっぱいあって分からない」「設定が多すぎて混乱する」なんて声もよく聞きます。
大丈夫です。この記事では、Garmin Forerunner 165の電源の入れ方からランニング後のデータの見方、そして毎日使うためのコツまで、実際の画面を見ながらの感覚でお伝えしていきます。
まずは電源オンと初期設定から。スマホとつなぐところまで一気にやろう
箱から出したばかりのガーミン165は、左上の「LIGHT」ボタンを長押しすると起動します。最初に言語選択の画面が出てくるので、日本語を選んでください。
次に必要なのは、スマートフォンとのペアリングです。ここで用意するアプリは「Garmin Connect」。iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playからインストールしておきましょう。
アプリ側で無料のGarminアカウントを作ったら、あとは画面の案内に従うだけ。ウォッチに表示される6桁のコードをアプリに入力すれば、ペアリング完了です。初期設定はここまででだいたい5分。この間に生年月日や普段の活動量なども入力するので、できるだけ正確に答えるのが、後の計測精度を上げるコツです。
Wi-Fiの設定は求められません。というのもForerunner 165はWi-Fi非対応。ソフトウェアのアップデートや音楽の追加は、Bluetooth経由かパソコンのGarmin Expressを使う形になります。
ボタンとタッチ、両方使える操作をマスターしよう
ガーミン165の操作には、大きく分けてふたつの方法があります。画面のタッチと、本体横の5つのボタンです。普段はスマホ感覚でタッチ操作が快適ですが、ランニング中は汗や雨で思うように反応しないことも。そんなときはボタン操作が頼りになります。
ボタンの役割をざっくり覚えておきましょう。
- 左上(LIGHT):画面のオンオフ、長押しで電源メニューやヘルプ表示
- 右上(START/STOP):ワークアウトの開始・停止、項目の決定
- 右下(BACK/LAP):戻る、ランニング中のラップ計測
- 左下(DOWN):下スクロール、長押しで音楽コントロール
- 長押しなしの下の真ん中(UP):上スクロール、長押しで設定メニュー
この5ボタン操作は、慣れるまでは「どれだっけ?」となるかもしれません。でも3日も使えば指が勝手に動くようになります。ランニング中はとくに、STARTとBACK/LAPのふたつを意識すればOKです。
ランニングの記録を始めよう。スタートからデータ確認までの流れ
実際に走りに出かけるときの操作を見ていきましょう。
ウォッチの文字盤画面で右上のSTARTボタンを押すと、アクティビティ一覧が開きます。ここで「ランニング」を選んで、もう一度START。するとGPSの捕捉が始まるので、画面の外周が緑色になるまでその場で待ちます。だいたい10〜20秒ほどです。
GPSが捕捉できたら、再度STARTボタンで計測開始。走り終わったらSTARTボタンで停止し、「保存」を選べば記録完了です。データは自動的にGarmin Connectアプリへ同期されます。
アプリでは、走ったルートはもちろん、ペースの推移や心拍数の変化、さらにはトレーニング効果まで数値化されます。「有酸素運動の効果は3.0、無酸素は0.5」といった具合に表示されるので、今日の練習が持久力向上に効いたのか、スピード強化になったのかがひと目で分かります。
毎日使いたい。睡眠計測とヘルスケア機能を生活に取り入れる
「ランニングウォッチって練習のときだけ使うもの」と思っている人も多いかもしれません。でも、ガーミン165の真価は24時間つけっぱなしにするところから発揮されます。
まず見てほしいのが「Body Battery」。これは心拍の変化から体のエネルギー残量を0〜100で表示してくれる機能です。朝起きたときに数値がしっかり回復しているかどうかで、前日の睡眠の質や疲労度が分かります。
睡眠計測は、寝るときに装着しているだけで自動記録。Garmin Connectアプリの「睡眠スコア」を見ると、深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠の割合がグラフで確認できます。スコアが低い日が続いたら、練習強度を落とす判断材料にもなります。
血中酸素トラッキング(Pulse Ox)は、睡眠時のみオンにしておくのがおすすめ。日中はオフにしておけば、バッテリーの節約になります。設定は、ウォッチの設定メニューから「センサー」→「Pulse Ox」で変更可能です。
バッテリーを長持ちさせる。今日からできる3つの設定
カタログ値ではスマートウォッチモードで最大11日間とされています。ただ、実際にいろんな機能をオンにしていると、1週間前後で充電したくなる人が多いようです。
バッテリーを長持ちさせるには、次の3つを試してみてください。
- 常時表示をオフにして、ジェスチャー(腕を上げたとき)で画面が点く設定にする
- 画面の明るさを「自動」ではなく、低めの固定値に変更する
- Pulse Oxを「常時オフ」または「睡眠時のみ」に設定する
どれも1分かからずに設定できます。充電は付属の専用ケーブルを使います。パソコンのUSBポートでも、スマホ用のACアダプタでも充電可能で、約1時間で満充電に。マラソン大会前日には、忘れずに100%にしておきましょう。
もっと快適に使うためのおすすめアクセサリー
ガーミン165は、バンドの幅が20mm。クイックリリース式なので、工具なしで交換できます。純正のシリコンバンド以外にも、市販の20mmバンドなら革製でもナイロン製でも自由に付け替えられるので、普段使いのファッションに合わせて変えるのも楽しいです。
ランニングの心拍精度をより高めたいなら、Garmin HRM-Dualのような胸部心拍計を追加するのがおすすめ。光学式の手首計測より反応が速く、インターバル走のように心拍が急変する練習でもズレが少なくなります。さらにHRM-Pro Plusなら、上下動や接地時間といったランニングダイナミクスも記録可能に。
画面の傷つきが気になる人は、曲面に対応した保護フィルムを貼っておくと安心です。純正品のほか、サードパーティ製も多数出ています。
なお、Forerunner 165はSuicaには対応していません。キャッシュレスで買い物したい場合は、Garmin Payに対応したクレジットカードを登録する必要があります。対応カードはGarminの公式サイトで確認してください。
これだけは気をつけたい。初心者がつまずきがちなポイント
初めてのガーミンでよく聞くのが、「アプリが多くて混乱する」という声。Garminのアプリは主に「Garmin Connect」と「Connect IQ」のふたつです。日々のデータ管理や設定変更はConnect、文字盤の変更や追加アプリのダウンロードはConnect IQと覚えておけば迷いません。
もうひとつありがちなのが、iPhoneとのBluetooth接続が切れやすいという問題。これはGarminに限らず起こりうることですが、アプリをバックグラウンドで常に起動しておくと改善しやすいです。
操作に迷ったら、本体の左上ボタンを長押しして「ヘルプ」をタップすれば、その画面に応じた簡単な説明が表示されます。さらに詳しく知りたいときは、YouTubeのGarmin Japan公式チャンネルに動画マニュアルが用意されているので、視覚的に理解したい人におすすめです。
ガーミン165を使いこなすために、今日からできること
ここまで読んで、「機能が多すぎて結局何からやればいいのか」と思った人もいるかもしれません。そんなときは、まず次の3つから始めてみてください。
- 毎日つけて睡眠スコアをチェックする習慣をつける
- 週に1回、ランニング後にトレーニング効果を確認する
- 1週間ごとにBody Batteryの推移を振り返る
この3つだけでも、自分の体調や練習の効果を数字で追えるようになります。Garmin Connectには無料のGarmin Coachというトレーニングプランもあるので、5kmや10kmの目標があるなら、それをウォッチに転送して指示通りに走るだけでも構いません。
ガーミン165は、エントリーモデルながらマルチバンドGPSやAMOLEDディスプレイを備えた、コストパフォーマンスの高いGPSランニングウォッチです。ボタン操作にさえ慣れてしまえば、日々のランニングがもっと楽しく、そしてデータに裏打ちされた充実感のあるものに変わっていくはずです。

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