血圧測定機能付きスマートウォッチで「日本製」を選ぶ前に知っておきたいこと【2026年7月最新版】

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「血圧が測れるスマートウォッチが欲しい。できれば日本製のやつで」。そう思って調べ始めたあなた、すでにいくつか候補は見つかりましたか?

実はこの「日本製」というキーワード、けっこう落とし穴があるんです。日本製のセンサーを使っている製品と、日本の医療機器認証を取得している製品はまったく別物。そして2025年から2026年にかけて、この市場は大きく変わりました。

結論から言うと、現時点で日本の医療機器認証を得た状態で血圧の数値が測れるスマートウォッチは、実質的にHUAWEI WATCH D2ただ1台です。しかもこの製品、本体は中国製なんです。「日本製」という言葉が指すものが何なのか――この記事では、その“定義”を整理しながら、あなたに合った選び方をご紹介します。


血圧測定機能付きスマートウォッチの「日本製」には3つの意味がある

「日本製」と一言で言っても、製品のどこを指しているのかによって意味がまったく違います。調べていると「日本製センサー搭載!」と書いてある7,000円台の製品もあれば、「日本の医療機器認証取得」と謳う6万円台の製品もあります。この差、どこから来るんでしょうか。

実は「日本製」には、少なくとも以下の3つのレベルがあるんです。

① 部品レベルで「日本製センサー」を使っている
→ センサーが日本のメーカー製というだけで、本体は中国製など。医療機器認証とは無関係。

② 製品として「日本メーカー製」
→ オムロンなど国内メーカーが開発・販売。ただし現在は販売終了しているモデルが多い。

③ 日本の法令に基づく「医療機器認証」を取得している
→ 薬機法(医薬品医療機器等法)という法律で定められた厳しい審査をクリア。これが取得できている製品だけが、日本で“血圧計”として正式に認められています。

このうち、ユーザーが本当に知りたいのは「③の認証を取った安全な製品はどれか」のはず。でもネットの情報は①や②がごちゃ混ぜになっていて、すごくわかりづらい。まずはここをはっきりさせましょう。


2025〜2026年の最新事情:“測れる”の定義が変わった

この分野でここ1年ほどの間に、2つの大きな変化がありました。

変化その1:HUAWEI WATCH D2が日本で正式発売(2025年2月)

中国のHUAWEIが発売したこのモデル、日本国内で管理医療機器の認証を取得した世界初の“24時間自動血圧測定対応”スマートウォッチとして話題になりました。クラウドファンディングでは支援総額1.6億円、支援者数3,199名を集めるほどの注目ぶりでした。

ただしここで注意したいのは、すべての機能が医療機器認証を取得しているわけではないという点です。

  • 血圧測定(随時・連続測定) → 日本の管理医療機器認証を取得済み
  • 心電図(ECG)機能 → 日本のプログラム医療機器承認を取得(承認番号:30600BZI00035000)
  • 自動血圧モニタリング(ABPM)機能 → 医療機器認証の対象外

つまり「寝ている間や日中も自動で測り続ける機能」については、あくまで参考値としての提供であり、医療機器としての承認は下りていないんですね。この“認証の範囲内/範囲外”の話、意外と知られていないのでしっかり覚えておいてください。

変化その2:Apple Watchが「血圧っぽい機能」を日本で開始(2025年12月〜)

2025年12月から、Apple Watch Series 9以降とUltra 2以降で、「高血圧パターン通知」という機能が日本でも使えるようになりました。

でもここがミソで――血圧の数値は一切表示されません。「ここ数日のデータから見て、高血圧の傾向があるかもしれませんよ」という通知が出るだけ。あくまで“気づき”を与える機能であって、測定機能ではないんです。

この機能が始まったことで、「Apple Watchでも血圧が測れるようになった!」と誤解している人がSNSでも見られましたが、正確には「血圧値を表示せずに高血圧の可能性を通知する」機能です。通知が出たら、家庭用の上腕式血圧計で再測定するか、医療機関を受診することが前提になっています。


そもそも「カフ式」と「カフレス」、何が違うの?

ここで一度、血圧測定の仕組みをおさらいしておきましょう。大きく分けて2つの方式があります。

カフ式(加圧式)
腕や手首を締め付けるカフ(バンド)を使って、血管の音や振動を検出する方式。病院で見かける上腕式の血圧計と同じ原理です。手首用のカフ式は上腕式より正確性は落ちるものの、それでもそれなりの精度が出せるとされています。

カフレス(光学式)
光センサーで血流の変化を読み取り、そこから血圧を推定する方式。スマートウォッチの裏面にある緑や赤の光がそれです。ただしこの方式、薬機法の医療機器としての基準を満たせていないため、日本では「血圧測定機器」として認められていません。

重要なのはここです。日本の医療機器認証を取得しているスマートウォッチは、現時点でカフ式のものだけ。カフレス式で「血圧が測れる」と謳っている製品は、すべて医療機器としては認められていない――つまり、参考値としてしか使えないということです。


実際のユーザーは何を買って、何に満足し、何に不満を感じているか

ネット上のレビューや口コミをあたってみると、実際のユーザーの声は思った以上に“現実的”でした。2025年8月から2026年4月にかけての投稿を中心に分析してみると、こんな傾向があります。

ポジティブな声(約7件/11件中)

  • コストパフォーマンスを評価する声が目立つ(約4件):6,980円台のエントリーモデルでも「これだけ多機能でこの値段はすごい」という趣旨の評価が複数。健康診断で血圧や血糖値の数値を指摘されたことをきっかけに購入したパターンが多く見られました。
  • スマホ連携の便利さを実感する声(約3件):LINEや電話の着信が手元で確認できることで「スマホを見逃さなくなった」「マナーモードでも気づける」という実用面での満足が挙がっています。
  • 傾向把握ツールとしての評価(約2件):正確な数値そのものよりも「日々の変動を見るために使っている」というスタンスのユーザーが一定数いました。

ネガティブな声・不満(約4件/11件中)

  • 最大の不満はバッテリー持ち(約3件):「信じられないほど持たない」「1日も持たなくなるのでは」というレベルの不満が集中。特に5V2.1Aの急速充電器を使うとバッテリー劣化が早まるという示唆もあり、付属品以外の充電器の使用が影響している可能性があります。
  • 血糖値測定への疑念(約1件):「少し低めに出る気がする」という指摘がありましたが、それでも「変動を見るには十分」と許容する声もありました。
  • 通知機能の不安定さ(約1件):朝になると通知が届かなくなる不具合が発生したケースがあり、ショップのサポートで解決したとのことでした。

これらの声から見えてくるのは、多くのユーザーが“医療機器としての正確さ”ではなく“手軽な健康管理ツール”として使っているという実態です。上位の記事がほとんど触れていないこの“現実”は、あなたの選び方にも影響するはずです。


カテゴリ別比較:いま買える血圧測定スマートウォッチを徹底整理

それでは具体的に、現在購入可能な選択肢を整理してみましょう。

比較軸カテゴリA:医療機器認証モデルカテゴリB:国内メーカー製モデルカテゴリC:高機能ウェルネスモデルカテゴリD:エントリーモデル(日本製センサー謳い)
代表製品HUAWEI WATCH D2オムロン HeartGuideApple Watch Series 9以降/Ultra 2以降ノーブランド品(6,980円〜)
価格帯の目安約6万円台約5万円台(発売当時/現在は中古流通)約5万円〜15万円約7,000円〜1.5万円
血圧測定方式カフ式(手首)カフ式(手首)カフレス(推定・数値表示なし)カフレス(推定・数値表示あり)
日本の医療機器認証✅ 血圧測定(随時)・ECGは認証済み(自動ABPMは認証外)✅ 認証済み(発売当時)❌ なし(血圧値非表示のため「測定」に該当しない)❌ なし(薬機法違反の可能性あり)
表示される情報血圧値(収縮期/拡張期)血圧値(収縮期/拡張期)「高血圧パターン通知」のみ(数値なし)血圧値・血糖値(推定)
正しい使い方心臓の高さで静止→約1分心臓の高さで静止補助的ツール(家庭用血圧計で再測定必須)参考値のみ(上腕式との乖離リスク大)
ユーザー評価の特徴「装着感が改善された」「いつでも測れる」国内メーカー信頼だが旧モデル「気づきのきっかけ」として評価バッテリー不満多数・コスパ評価高い

この表を見るとわかるように、「日本の医療機器認証」と「日本製」はまったく別の話です。HUAWEIは中国メーカーですが日本の認証を取得しており、オムロンは日本メーカーですが現在は新規購入が困難。そして安価なエントリーモデルは「日本製センサー」と謳っていても医療機器としては認められていません。


手首式カフの限界:上腕式には勝てない、という事実

ここで一つ、きちんと向き合っておきたい事実があります。手首で測るカフ式であっても、上腕で測る家庭用血圧計よりは正確性が劣るということです。

医療機関の見解を総合すると、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 手首式(前腕式)の血圧測定は、上腕式に比べて正確性の面でハンデがある
  • 正しい姿勢(椅子に座り、手首を心臓の高さに維持すること)が絶対条件
  • 得られた数値は「参考値」として扱い、診断には使わない

つまり、どんなに高価で認証を取ったモデルでも、「病院の血圧計の代わり」にはならないんですね。あくまで「日々の変動を見るためのツール」として位置づけるのが正しい使い方です。


医療機器認証に関する“よくある誤解”を検証する

ネットで見かける主張にこんなものがあります。

主張A:「スマートウォッチの血圧測定はすべて参考値。医療機器認証がなくても問題ない」

主張B:「日本で血圧の数値測定を医療機器として認められているのはカフ式の一部だけ。無認可製品の販売は薬機法違反の可能性がある」

どちらが正しいでしょうか。

結論から言うと、主張Bが正しいことが、日本の薬機法(医薬品医療機器等法)の一次情報から確認できます。

血圧計は法律上、医療機器として規制の対象です。日本の承認を得ずに「血圧が測れる」と謳って販売することは、法令違反となる可能性があります。ただしApple Watchのように「血圧値を表示しない通知機能」は、規制の対象外と解釈されています。このあたりの線引きが曖昧だからこそ、誤解が生まれているんですね。


どう選ぶ? あなたの目的別・スマートウォッチ血圧測定機能の選び方

ここまでの情報を踏まえて、あなたの目的に合った選び方を整理してみましょう。

❶ 「とにかく正確な値が知りたい。健康管理に本気で使いたい」という人

→ 選択肢はほぼ HUAWEI WATCH D2 一択です。日本の医療機器認証を取得した現時点で唯一のスマートウォッチ型血圧計。ただし自動ABPM機能は認証外という点は覚えておいてください。

❷ 「手軽に傾向を見たい。スマホ連携も重視したい」という人

→ Apple Watch(Series 9以降/Ultra 2以降) も選択肢に入ります。ただし血圧値は出ないので、「高血圧傾向の通知」をきっかけに生活習慣を見直すような使い方に向いています。

❸ 「とにかく安く試してみたい。まずは気軽に始めたい」という人

→ エントリーモデルも“なしではない”ですが、医療機器認証がないことと上腕式との誤差が大きい可能性を理解した上で購入してください。ユーザーレビューではバッテリー持ちへの不満が多かった点も要チェックです。


血圧測定機能付きスマートウォッチ「日本製」探しの最終結論

ここまで読んでいただいて、最初の疑問に戻りましょう。

「血圧測定機能付きスマートウォッチで日本製のものはあるのか?」

答えはこうです。

  • 「日本の医療機器認証を取得した製品」として見るなら → HUAWEI WATCH D2(中国製だが認証済み)
  • 「日本メーカーの製品」として見るなら → オムロン HeartGuide(販売終了のため新規購入不可)
  • 「日本製センサーを使った製品」として見るなら → 複数のエントリーモデルがあるが、医療機器認証はなく、精度も期待できない

つまり「日本製」という言葉に“安全・正確・信頼”を求めているなら、現時点ではHUAWEI WATCH D2が実質的に唯一の現実的な選択肢です。ただし、これは「日本製」ではなく「日本認証取得モデル」であることに注意してください。

血圧測定機能付きスマートウォッチは、あくまで“血圧計の代わり”ではなく“血圧管理のパートナー”です。正しい知識を持って、あなたに合った1台を選んでくださいね。


おすすめモデル

ここまでの比較を踏まえて、特におすすめしたいモデルを紹介します。

HUAWEI WATCH D2

現時点で日本国内の医療機器認証を取得した唯一のスマートウォッチ型血圧計。手首カフ式で収縮期・拡張期の数値が測れ、ECG機能も搭載。24時間の自動モニタリング機能(ABPM)は認証外ですが、随時測定については医療機器として信頼できるデータを得られます。

Apple Watch Series 9

血圧値そのものは表示されませんが、2025年12月から日本で開始された「高血圧パターン通知」機能が使えます。「正しい数値」ではなく「気づき」を求める人に。通知が出たら家庭用血圧計で再確認するのがルールです。

Apple Watch Ultra 2

Series 9と同様の高血圧パターン通知機能に加え、より堅牢なボディと長時間バッテリーを求めるユーザー向け。アウトドアやアクティブなシーンで使いたい方にはこちらがおすすめです。

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