ソニーのスマートウォッチは終了した?現状を整理
「ソニーのスマートウォッチって、もう終わったの?」「wena 3を使っているけど、これからどうなる?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回はソニーのスマートウォッチ「wena 3」シリーズのサービス終了に関する最新の事実を、わかりやすく整理してお伝えします。
結論から言うと、ソニーが展開していたスマートウォッチ「wena 3」シリーズの全サービスは、2026年2月28日をもって終了しました。長く愛されたハイブリッドスマートウォッチのシリーズは、ひとつの大きな節目を迎えています。
wena 3とはどんな製品だったのか
[wena 3]は、ソニーが2020年11月27日に発売したハイブリッド型スマートウォッチです。
普通のアナログ時計と何が違うのかというと、腕時計のバックル(留め金)の部分にスマート機能が搭載されているのが最大の特徴。バックル部分に小型ディスプレイとセンサーが内蔵されていて、通知の確認や歩数計測、さらにはSuicaによる電子マネー決済までできてしまいました。
「お気に入りの時計ヘッドはそのまま使いたい」「でもスマートな機能も欲しい」——そんな時計好きの願いを叶える製品として、多くのユーザーに支持されてきました。
金属バンドモデルの「wena 3 metal」をはじめ、セイコーやシチズンとのコラボレーションモデル、さらには「エヴァンゲリオン」や「ジョジョの奇妙な冒険」といった人気作品との限定モデルも登場し、コレクター心をくすぐる展開も話題になりました。
サービス終了のスケジュールと終了した機能
ソニーは2024年11月28日、公式サイトを通じて[wena 3]シリーズのサービス終了を正式に発表しました。
サービス終了に至るまでの主なスケジュールは以下のとおりです。
- 2023年2月:wena 3シリーズの生産完了
- 2023年6月30日:ソニーが修理・サポート期間の終了を事前告知
- 2024年11月28日:サービス終了の詳細を正式発表
- 2025年11月25日:Suicaの新規発行を停止
- 2026年2月28日:全サービス終了
そして2026年2月28日をもって、以下のすべてのサービスが終了しました。
終了した主な機能・サービス
- アプリ関連:wena 3専用アプリへのログイン、新規ダウンロード、アップデート
- セットアップ:アプリからの初期設定、スマートフォンとのペアリング(再設定含む)
- Suica機能:電子マネーSuicaの新規発行・利用(チャージも含む)
- MAMORIO連携:紛失防止タグ「MAMORIO」との連携機能
- Riiiver連携:ソニーのIoTプラットフォーム「Riiiver」との連携
- 音声アシスタント:Alexaとの連携機能
- ヘルスケア連携:Google Fit、Appleヘルスケアとのデータ連携
- カスタマイズ:アプリからの文字盤・表示設定の変更
- サポート全般:修理受付、使い方相談窓口
つまり、スマートウォッチとしての“スマートな機能”は、ほとんどすべてが終了したと考えてよいでしょう。
サービス終了の対象製品は?
サービス終了の対象となったのは、以下の[wena 3]シリーズ全モデルです。
- wena 3 metal Silver
- wena 3 metal Premium Black
- wena 3 rubber Black
- wena 3 leather Premium Black
- wena 3 leather Brown
- wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-
- wena 3 -BRIGHTZ Edition-
- wena 3 -PROMASTER Edition-
- wena 3 -NERV EDITION-
- wena 3 ×エヴァンゲリオン プロマスター NERV3.0Edition
- wena 3 Frosted Black Edition Styled for Xperia
- wena 3 -JOJO Enrico・P Edition-
- wena 3 -JOJO Jotaro Edition-
- wena 3 -JOJO Jolyne Edition-
- wena 3 -Ultraman Edition-
- CITIZEN wena 3 搭載モデル
- SEIKO wiredwena
これらのモデルをお持ちの方は、すべてサービス終了の対象となります。なお、初代「wena wrist」シリーズはすでに以前からサポート対象外となっていますのでご注意ください。
サービス終了後、wena 3はもう使えないの?
ここがユーザーの皆さんが一番気になるポイントだと思います。
結論から言うと、「今、使っているスマートフォンとの連携が続く限りは、一部の機能が動作する可能性はあります」。ただし、いくつかの重大な制限があります。
できること(可能性があること)
- アナログ時計としての時刻表示(バッテリーが持つ限り)
- スマートフォンとすでに連携済みであれば、通知の受信(Bluetooth接続が維持されている場合)
- 歩数計測(すでに設定済みで、アプリ連携が切れていない場合)
できなくなったこと(確実に)
- アプリへの新規ログイン、再ログイン
- スマートフォンを機種変更した後の再設定(これが最も重要です)
- 初期化した後の再セットアップ
- Suicaを含むすべての連携サービスの新規利用
- 修理や問い合わせ
特に注意してほしいこと
スマートフォンを新しい機種に変更すると、wena 3を再び使える状態にすることができません。
なぜなら、セットアップに必要なアプリへのログインやペアリングの再設定がすべてできなくなっているからです。つまり、今お使いのスマートフォンとの接続が切れた瞬間が、wena 3の“スマート機能としての寿命”の終わりだと考えてください。
これは、ソニー公式の発表でも明確に案内されています。再設定ができないというのは、事実上“使えなくなる”ことを意味します。
Suicaの残高はどうすればいいの?
wena 3のSuica機能は、多くのユーザーにとって最も便利な機能のひとつだったと思います。
サービス終了に伴い、Suicaの新規発行は2025年11月25日にすでに停止されています。そして2026年2月28日のサービス終了をもって、Suica機能も完全に利用できなくなりました。
もしwena 3にSuicaの残高が残っている場合は、サービス終了までに使い切るか、アプリ内の手続きで払い戻しを行う必要がありました。現時点では、すでにサービスが終了しているため、アプリを通じた払い戻し手続きも受け付けていません。
Suicaの残高がまだ残っている場合は、JR東日本の窓口などで払い戻しが可能かどうか、直接お問い合わせいただくことをおすすめします。ただし、手続きにはwena 3本体やカード情報が必要になる場合がありますので、その点もご留意ください。
なぜサービス終了になったの?後継機は出るの?
ソニーは今回のサービス終了について、「製品ライフサイクルや事業戦略の観点から」と説明しています。
では、後継機は出るのでしょうか?
この点について、ソニーはITmediaの取材に対して「現時点でお伝えできることはありません」とコメントしています。後継機の有無について、公式に発表されている情報は一切ありません。
一部では「次世代モデルが開発中では?」という噂も見かけますが、これらはすべて未確認の情報です。ソニーが公式に後継機を発表するまでは、噂として扱うべきでしょう。
また、Apple Watchなどのサポート期間と比較して、「wena 3のサポート期間は短いのでは?」という声もあります。実際、Appleは販売終了から5年を「ビンテージ」、7年を「オブソリート」(完全サポート終了)と定めています。これと比べると、wena 3の生産完了からサービス終了までは約3年と、確かに短い印象です。
ただし、スマートウォッチ黎明期のガジェットとしては、2020年の発売から約5年間にわたってサービスが提供されたことになります。この点をどう見るかは、ユーザーによって評価が分かれるところかもしれません。
今、wena 3を使っているユーザーが取るべき行動
もしあなたが今、wena 3を愛用しているのであれば、以下のポイントを意識しておくとよいでしょう。
1. 今のスマートフォンをなるべく長く使い続ける
機種変更をすると、wena 3の再設定ができません。スマートフォンの買い替えを検討している場合は、それがwena 3の“終わり”になる可能性があることを理解しておきましょう。
2. 初期化やリセットをしない
「一度リセットしてみようかな」と考えている方がいたら、それは絶対にやめてください。リセット後の再セットアップは、今のwena 3では不可能です。
3. アプリを削除しない
スマートフォンからwena 3アプリを削除してしまうと、再ダウンロードができません。今の連携状態を維持するためにも、アプリはそのまま残しておきましょう。
4. 代替のスマートウォッチを検討する
いずれはスマートフォンの買い替えや、バッテリーの劣化などでwena 3の利用が難しくなるタイミングが来ます。そのときに備えて、他のスマートウォッチ製品をあらかじめ調べておくと、いざというときに慌てずに済みます。
まとめ:ソニーのスマートウォッチはひとつの時代を終えた
ソニーのスマートウォッチ「wena 3」シリーズは、2026年2月28日をもってすべてのサービスが終了しました。
今使っている端末は、現在のスマートフォンと連携している間は一部機能を使い続けられる可能性がありますが、機種変更や初期化をすると再設定ができず、事実上スマート機能が使えなくなります。
Suicaの残高については、すでにサービスが終了しているため、必要に応じてJR東日本の窓口などでお問い合わせください。
後継機については、ソニーからは「現時点でお伝えできることはありません」とのコメントのみで、公式な発表はありません。今後の動向については、ソニーの公式情報をチェックすることをおすすめします。
ソニーのスマートウォッチが歩んできた歴史は、ひとつの大きな節目を迎えました。ユーザーの皆さんは、これまでの感謝とともに、今後の選択肢を少しずつ考えていくタイミングかもしれませんね。

コメント