Apple Watchを使い始めたものの、「おやすみモードってどうやって設定するんだろう?」「睡眠トラッキングってどんなことができるの?」と疑問に思っていませんか?
この記事では、Apple Watchの「おやすみモード」(正式には「睡眠」機能)の設定手順から、睡眠データの見方、睡眠スコアの意味までをわかりやすく解説します。これを読めば、今夜からあなたのApple Watchが睡眠のパートナーになってくれるはずです。
Apple Watchの「おやすみモード」とは
まず、「おやすみモード」という言葉について整理しておきましょう。Apple Watchでは「おやすみモード」という名称の機能は存在せず、正式には「睡眠」機能として提供されています。ただし、この機能をオンにすると「おやすみ中」という表示がされることから、多くのユーザーが「おやすみモード」と呼んでいます。
「睡眠」機能は、Apple WatchとiPhoneの「ヘルスケア」アプリが連携して動くもので、あなたの睡眠の状態を記録し、翌朝にデータを確認できるようにしてくれます。
対応機種と必要な条件をチェック
「睡眠」機能を使うには、いくつかの条件があります。まずはあなたのApple Watchが対応しているか確認しましょう。
基本的な睡眠トラッキング(睡眠/覚醒の記録)は、watchOS 8以降が動作するApple Watchで利用可能です。
より詳細な睡眠ステージ(レム睡眠・コア睡眠・深い睡眠の推定)は、watchOS 9以降で利用できます。
そして、睡眠スコア機能は、watchOS 26で導入され、以下の機種で利用できます。
- Apple Watch Series 6以降
- Apple Watch SE第2世代以降
- Apple Watch Ultra全モデル
また、手首皮膚温の測定は、Apple Watch Series 8以降、Apple Watch Ultra全モデル、Apple Watch SE 3で対応しています。
iPhoneも、iOS 26以降にアップデートされている必要があります。
さらに、以下の条件も必要です。
- Apple Watchを毎晩少なくとも1時間以上装着していること
- バッテリー残量が30%以上あること(30%未満だと記録されない可能性があります)
- 就寝前にiPhoneで睡眠スケジュールが設定されていること
おやすみモードの設定手順
それでは、実際に設定を進めていきましょう。手順はiPhoneの「ヘルスケア」アプリから行います。
iPhone「ヘルスケア」アプリで設定する
- iPhoneで「ヘルスケア」アプリを開きます
- 画面下部の「ブラウズ」タブをタップします
- 「睡眠」を選びます
- 「スケジュール」セクションにある「設定」をタップします
- 画面の指示に従って、就寝時刻と起床時刻を設定します
- 曜日ごとに異なるスケジュールを設定することも可能です
スケジュールを設定すると、設定した就寝時刻の約1時間前から「就寝準備」のリマインダーが表示されるようになります。これが「もうすぐおやすみの時間だよ」という合図です。
Apple Watchで設定を確認する
iPhoneで設定したスケジュールは、自動的にApple Watchにも反映されます。
Apple Watchで直接確認するには:
- Apple Watchの「睡眠」Appを開きます
- 設定した就寝時刻と起床時刻が表示されます
- 必要に応じて、ここからスケジュールを編集することもできます
「睡眠」集中モードを設定する
「睡眠」機能と連動して、「睡眠」集中モードをオンにすることができます。これをオンにすると:
- 画面が簡素化され、明るさが抑えられます
- 通知が制限されます(緊急時以外は邪魔されません)
- 「おやすみ中」という表示が出ます
集中モードの設定は:
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「集中モード」をタップ
- 「睡眠」を選び、必要に応じて設定をカスタマイズします
睡眠トラッキングで何がわかるの?
「睡眠」機能をオンにしておくと、翌朝にこんなデータが確認できます。
睡眠時間
実際に眠っていた時間が表示されます。寝床に入った時間と、実際に寝ていた時間の違いもわかるので、「寝たつもりでもあまり寝られていなかった」という気づきも得られます。
睡眠ステージ
Apple Watchは加速度センサーを使って、体の動きや呼吸に伴う微細な動きのパターンを30秒単位で分析し、以下の4つのステージに分類しています。
- レム睡眠:夢を見ることが多い状態です。脳が活発に動いていて、記憶の整理が行われていると言われています
- コア睡眠:比較的浅い眠りの状態です。全体の睡眠の大部分を占めることが多いです
- 深い睡眠:最も深い眠りの状態です。この時間がしっかり取れていると、体の回復が進みやすくなります
- 覚醒:睡眠中に目が覚めた状態です。一時的に起きてまた眠りにつくことは、多くの人にあります
重要なのは、これらのステージはあくまで推定値であり、医療機関で行うポリソムノグラフィ(PSG)のような専門的な検査とは異なるということです。あくまで「毎日の傾向を把握するための参考情報」として捉えましょう。
睡眠スコア(watchOS 26以降)
睡眠スコアは、0〜100点で表示される新しい指標です。Apple Heart and Movement Studyの500万泊以上の睡眠データをもとに開発されたアルゴリズムが使われています。
スコアは次の3つの要素から算出されます:
- 睡眠時間:50点分の配点
- 就寝時刻の一貫性:30点分の配点(毎日同じ時間に寝ているかどうか)
- 睡眠中断:20点分の配点(途中でどれだけ起きているか)
スコアは「極好」「高」「一般」「低」「非常に低」の5段階で評価されます。ただし、これもあくまで「傾向」を示すもので、健康状態を診断するものではありません。
手首皮膚温(対応機種のみ)
Apple Watch Series 8以降やApple Watch Ultraでは、就寝中の手首の皮膚温を測定できます。ベースラインを判定するには約5日間の装着が必要です。
睡眠データの見方
翌朝、Apple Watchを操作してデータを確認することもできますが、より詳しく見るにはiPhoneの「ヘルスケア」アプリを使いましょう。
- iPhoneで「ヘルスケア」アプリを開く
- 「ブラウズ」→「睡眠」をタップ
- 日付や週間、月間でデータを切り替えられます
- 「睡眠ステージ」のセクションでは、各ステージがどのくらいあったかが色分けされて表示されます
- スクロールすると、過去14日間や6ヶ月間のトレンドも確認できます
「ヘルスケア」アプリでは、睡眠データだけでなく、心拍数や呼吸数などの他の健康データとも関連付けて見ることができるので、より深い気づきが得られるでしょう。
よくある疑問とトラブルシューティング
睡眠データが記録されないんだけど?
以下の点をチェックしてみてください。
- 毎晩少なくとも1時間以上装着しているか
- バッテリー残量が30%以上あるか
- iPhoneで睡眠スケジュールが正しく設定されているか
- Apple WatchとiPhoneがBluetoothで接続されているか
睡眠スコアが低いけど、何か問題あるの?
スコアが低くても、それは「健康に問題がある」という診断ではありません。以下のような要因が影響している可能性があります。
- 就寝時刻が毎日バラバラ
- 睡眠時間が短い
- 夜中に何度も目が覚めている
まずは1〜2週間、データを取ってみて、自分の傾向を把握することをおすすめします。
Apple Watchをつけずに寝たらどうなるの?
その日の睡眠データは記録されません。できるだけ毎日装着するのが理想ですが、どうしても外して寝たい日は、データが取れないことを理解したうえで外しても大丈夫です。
睡眠データを活用するコツ
睡眠トラッキングをより有効に使うためのヒントをいくつか紹介します。
まずは1週間、データを取ってみる
1日だけのデータよりも、1週間分のデータを見ると自分の睡眠パターンが見えてきます。「平日は睡眠時間が短いけど週末は長い」「水曜日だけなぜか夜中に起きている」といった傾向がわかると、生活を見直すきっかけになります。
スコアに一喜一憂しすぎない
睡眠スコアは「ゲームのような感覚」で楽しめる一方で、スコアが低いと不安になってしまう人もいます。SNSで「満点睡眠」のスクリーンショットが共有されたりすることもありますが、あくまで参考値です。スコアが低くても体調がいい日もあるし、逆もまたしかり。自分の体感と照らし合わせながら、ゆるく付き合うのがおすすめです。
他の健康データと組み合わせて見る
「ヘルスケア」アプリでは、睡眠データと心拍数や歩数などのデータを同じ画面で確認できます。「運動した日は深い睡眠が増えた」「コーヒーを遅い時間に飲んだ日は寝つきが悪かった」といった発見もあるかもしれません。
注意点と免責事項
最後に、大切な注意点をいくつか確認しておきましょう。
「睡眠」機能は医療機器ではありません。 この機能で表示される睡眠ステージや睡眠スコアは、あくまで推定値であり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。睡眠に関する不安や体調の変化がある場合は、必ず医療専門家に相談してください。
睡眠時無呼吸症の通知機能は、Apple Watch Series 10以降で利用可能で、FDA(米国食品医薬品局)の認証を取得していますが、これも「診断」ではなく「兆候がある場合の通知」として提供されています。気になる症状がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
また、就寝前に充電を忘れないようにしましょう。バッテリーが30%を切ると記録されない可能性があるので、寝る前に充電する習慣をつけておくと安心です。
まとめ:今夜から始めるApple Watch睡眠トラッキング
Apple Watchの「おやすみモード」(睡眠機能)を使えば、あなたの睡眠をより深く理解するきっかけになります。
- 設定はiPhoneの「ヘルスケア」アプリからカンタン
- 睡眠時間、睡眠ステージ、睡眠スコアが毎朝チェックできる
- 医療機器ではないので診断には使えないけれど、生活習慣を見直すヒントになる
- バッテリー管理と装着を習慣化すれば、毎日続けられる
今夜は「ヘルスケア」アプリを開いて、睡眠スケジュールを設定してみてはいかがでしょうか。明日の朝、あなたのApple Watchが「おやすみ」の結果を教えてくれるはずです。

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